写真というものは便利なものなのだろう。
かつてはカメラ単独で存在していたものが、ガラケーにレンズがついて「写メ」なるものが誕生し、今となっては「写メ」なんてものは死語になった。
カメラ機能のないスマホなぞ存在しているのかと思えるほど誰もが写真や動画を撮影して、誰が見るともしれない広大なインターネットの海に放流している。
他の人達はいったいどれほどスマホで撮影したものを見返したり、見せ合ったりしているのだろうか。
誰に見せるでもないが、たまに気になったものがあれば適当にパシャっと撮ることがある。
そんなたまにが積み重なって数年経つとスマホの容量が音を上げ始める。
そろそろ買い替えろ、との冥府のジョブズからの呼び声なのかもしれないが、スマホのデザインや機能について現状で割と不満はない。
ガジェット系のインフルエンサー達は、やれ今度のiPhoneはカメラがすごい、バッテリーがすごい、処理速度がすごい、でもここはイマイチだ。各々のセンスでもって長所と短所を紹介している。
そして周辺のサービスも進化している。その中で何となく苦手なのがクラウドだ。
やれ勝手に同期したかと思えば、勝手に容量がいっぱいだと言い出し、このサービスをもっと有効に使うには有料版にアップデートしましょうやと提案してくる。
以前はスマホとPCを接続してデータをダーッとインポートしてしまえば、バックアップ完了。スマホの容量もスッキリ爽快といった具合だったのに、クラウドとやらの面倒な仕掛けのせいかなんだか使い勝手が悪くなった感じがする。
ひとまずクラウドについての文句は言ったが、使いこなせればいいサービスであることは認めている。ただの懐古厨、テクノロジーの進歩についていけない哀れな者の嘆きである。

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